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何年かぶりです ご無沙汰しています
投稿者:
神川綾乃 投稿日:2018/12/22(Sat) 03:36 [
返信]
以前連載させていただいてずっと止まっている神川という者です。
少しずつ書きためていて、予告を。
Webとかはもう持っていないので、載せるかどうかはわかりませんけどね。
毎日同じ生活を繰り返していた。
同じくらいの時間に起きて、だいたい同じ時間の電車に乗る。
朝の無機質な電車の中で、ため息をつく。そこには揺れる度に隣の人と肩が触れてしまうくらい、有機物の塊であるヒトがたくさんいるのに、やはりいつも思うようにヒトは無機質。その中に私もいるのだけど。
毎日着ている制服は昨日も今日も変わらないはずなのに、なんとなく色あせる気がする。感じるのは少しきつくなったローファーに爪が当たって痛い感じのつま先くらいがリアルな感覚。
誰が触ったかわからないつり革なんて触りたくないけど、それでも捉まる。
何時までも良い娘でいようなんて思っていないけど
なぜか良い娘で通ってしまってるらしい
『なんでだろう?』
ココロの中でどうでも良い事が出てきて消え、出てきては繰り返しの中、
それは突然起こった。
混雑した朝の電車の中。乗っている人の全員のスマホが突然、大きな音で同じ音を立てた。
聞いたことがある音。災害が起きたときに着信するあれだ。そして、電車の車輪が大きな音を立てて急ブレーキがかかる。身体が慣性で押されるようになったけど、みんなは踏ん張っている。
『ただいま、北朝鮮より日本に向けて弾道ミサイルが発射されました。以下の地域のみなさんは、頑丈な建物で窓から離れた場所か、地下に待避してください。北海道 東北 関東 東海 近畿 中国 九州 沖縄』
そう、私たちの日常の終わりを告げたその時だった。
騒然とする電車の中で、一人だけスマホの画面を見て全く動じない女子高生がいた。
『あれ、あの子私と同じ学校の子?』